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調布女子学生会館便り

調布女子学生会館便り

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ベートーヴェンは凄い!コバケン復活!

2025-01-08
プログラム
マエストロ復活
岩城宏之メモリアル・オーケストラ
スカイツリー
この10年以上、何があってもどんな辛いことがあっても、骨折して杖で歩いても、大晦日の13時から深夜まで続く、ベートーヴェン交響曲全曲演奏会、ベートーヴェンは凄い!に友人と行っています。また、友人がチケットを取るのが上手で(秘書ですし)いつもすぐにソールドアウトになるのに、ど真ん中の良い席を取ってくれました。
今年もなんだか余裕のない私はチケットをよく見ていなかったので、マエストロ小林研一郎師が振る、ということを知らなかったのです。コバケンが出てきた時はビックリしました。
この耐久がまん大会のような過酷なコンサートを指揮するのは三年ぶりで、一度引退したはずでした。
今年はNHKの撮影も入るからか、久々のコバケンだからか、オーケストラの気合の入り方が違う気がいたしました。

プログラムの写真を見ていただければわかりますが、このコンサートの歴史、また、オーケストラの面々も日本を代表する楽団の首席奏者、次席奏者クラスの方々が集まり、コバケンをして「ベルリンフィルより素晴らしい」と言わしめる豪華なメンバーから編成されています。

今年は1番2番もとても美しく、変わり目にもなったであろう、3番の奇想に思いを巡らしました。解説によると、3番は英雄というタイトルがついており、これはナポレオンのことですが、彼に対する失望の曲とされています。奇想、というのはベートーヴェンの交響曲を聴くといつも思うのですが、常人では思いつかない曲想の大転換があって、なんでこんな曲を創ろうとしたのか思わずにいられないからです。今回、特に3番の破裂音のような、象の鳴き声のような表現、再現がリアルでなんでこんな音を作りたかったのか、と聞きながら考えこんでしまいました。
情景としては、兵士が戦場の負け戦で負傷した重い身体を引き摺るかのようであり、どうしようもない絶望感をあらわしているようにも感じました。

4番はまとまっており聴きやすく、5番6番は有名どころの運命、田園と続きます。
マエストロ曰く、7番8番9番と、人智を越えて美しく難しくなってくるそうですが、途中の小話で、コントラバスの奏者の方がおっしゃるには田園のコントラバスは皆弾けないので、ただの効果音、とおっしゃっていたのが印象的です。しかもただの効果音にしても手の動きが揃っているのは日本くらいだとか。これは、ベートーヴェンがコントラバスのヴィルトオーゾと出会ったがためであり、後世の人はこれくらい弾けるよ、と言ったそうです。うんうん、確かにフィギュアスケートなども私が子供のころは三回転ジャンプで興奮していたのに、今は四回転がざらに、そして体操もD難度とかE難度とか、いったい人類はどこまで進歩させられるのか、できるのかと思いますものね。
鼎談で(三枝さんのトーク時間でした)N響コンマスのマロさんが確か?「5番のバイオリンとヴィオラのユニゾンも酷いよ」と実演してくださったのも面白かったです。
プロの方でも弾けない、ベートーヴェンはやはり難物なのですね。

三枝成彰氏も一昨年までは立っていらっしゃったのに車椅子での登場でした。今年の年末はまた立った姿を拝見したいものです。

耳の良い友人(何しろリコーダーアンサンブル日本一ですから)が言うには、コバケン独特の上昇感が足りない、とのことでしたが、私には天まで届くように聞こえました。コバケンが半身を殆ど観客席に見えるような態勢をすると、音も広がる気がします。いや、実際少しでも広がるはずです。ピアノなど楽器をやっている方にはこの感覚はわかると思います。
音を広げようとしたら手を少し上げてみるとか、そのようなことで音色は変わります。

この耐久コンサートが終わったあとも、ロビーで美しく青きドナウをマロさんたちが演奏してくれるのがお約束です。これで新年の気持ちがぐっと盛り上がります。

さて、NHKの放映はいつなのでしょう。全部聴く人はいらっしゃるのかしら。
本当に素晴らしい企画、演奏でした。関わった皆様ありがとうございます。

国立能楽堂

2024-12-10
国立能楽堂
国立能楽堂中庭
先日、友人と国立能楽堂に出かけてまいりました。
調布からだと、京王線特急、そして京王デパートの地下入り口横の連絡通路を使うと、すぐ総武線に乗れますので30分もあれば着きます。
催し物は、雅楽の演奏会と、台東薪能でも鑑賞した「住吉詣」でした。台東薪能も一緒に行くはずだった友人がイタリアに急に行くことになり、彼女は見られなかったのです。
実は私たちの推しがシテをしているから観たい、わけなのですが。私たちの推しとは、以前この拙ブログでも紹介させていただいた、観世善正さんです。何がいいって、やはりどっしりと据わった腰による舞い、あと謡の素晴らしさです。演技力も白眉であり、若女の面をつけると可憐な乙女に見えますし、先だって鑑賞した道成寺では背筋が寒くなってしまいました。
国立能楽堂では、外国人のお客様も多く、それこそミラノスカラ座のように字幕が座席についており、言語もいくつか選べるのでどのような謡をいま謡っているのかわかります。

しかし、、、、雅楽って、、、、、。現代音楽みたいじゃない?と正直思いました。外国の人はどう感じたのだろう?と考えたり。
笙が複数あるとオルガンみたいで、やはり琴は華やかですし、琵琶はさしずめ、ベースなのかなあと感じました。

学生さんたちも、きっと故郷にも立派な能楽堂があると思いますが、東京には国立能楽堂をはじめ、矢来、観世など大小の能楽堂がありますので日本のオペラでもあるお能舞台を鑑賞に出かけてみるのをお勧めいたします。

はにわ展に行ってきました

2024-11-27
はにわ1
彩色はにわ
今週の日曜日に東京国立博物館のはにわ展に行ってまいりました。
モネ展と迷ったのですが会期の終わりが近いはにわ展に行ってきました。
凄い人出でびっくりいたしました。まあ、博物館、美術館はいつでもどこでも混んでいます。
はにわって現代アートみたいですね。
はにわというと、ヒト型や馬などのイメージがありましたが、筒状のものや、立派なお屋敷のようなものなどたくさんありました。
そして、写真にある、彩色はにわがやはり人気で、元はこんな姿だったのかと感心いたしました。



この髭の武人?はなんだか有田焼などに描かれる和蘭人みたいですね(笑)渡来してきた人なのでしょうか。

海外からの観光客も見に来ていましたが、西洋文明に比べると日本の6世紀はずいぶんプリミティヴだなあと思ったのですが、もしかすると西洋人たちは(ギリシア文明などから考察すると)、立体感のある濃い顔立ちですし、日本のような(ヤマザキマリ先生のいうような)ひらたい顔族ではないから、そもそもの造形認識が違うのではないかとも思いました。
日本の漫画やアニメはストーリー性があって世界でも人気ですが、アメコミの画風などとは明らかに違います。作家さんにもよりますが、二次元の人、と表現するのが適当でしょう。
骨格、顔立ちなどから造形、芸術なども全く違ってくるのかもしれませんね。
私は高校時代、美術部で油絵など描いていましたが、その時黄金比という言葉を知り、それはギリシア時代にはすでに当たり前の概念だったということを知り、随分驚いたものです。

私の息子が幼稚園や小学生の時に作っていた粘土像や焼き物がはにわにそっくりだったことを思いだしました。
ひげはにわ

アルメニアからの留学生をお預かりしています

2024-10-24
らんの花
実は今年二回もキャンセルされてしまった(近くの某医大生です)304のお部屋にアルメニアからの留学生が来られました。東京外国語大学の国際日本学部で日本について学んでいます。
なかなかお会いするチャンスもなかったりするのですが、先日外で立ち話したところ、「茶道などに興味がある」とのこと。茶道は私も膝を痛めるまではどうにかやっていましたが、なにしろ正座ができないので、すっぱり辞めてしまいました。その代わり、愚息が左利きで何かと不器用さをかこち、美しい所作を身に着けたいというので私の先生のところに通わせています。ところが、最近は研究と論文執筆などで習い事どころではなくなっています。(先生ごめんなさい)
お茶室の静かな空間、炭がばちっと鳴る音、ふつふつと鉄釜でお湯の沸く音、衣擦れの音、、そればかりの静寂のなかでいただくお茶はとても美味しいし、自身がお点前をするのも楽しいものです。まさに非日常。そんな空間から日本のことについてもっと深く理解し勉強をしている学生さんがいらっしゃると思うと嬉しいですね。私も茶道が大好きです。
興味があるなら、お能の鑑賞とかに誘ってみたいと思ったり。すると息子が「お能なんて俺でも眠くなるから無理だよ」と言うのですが、感じ方は人それぞれですものね。

さて、預かりものがあって取りにいらっしゃった時、可愛い蘭の鉢をいただきました。
お花をいただくなんて久しぶりで本当に嬉しかったです。しかもこんなに可憐な蘭。
どうやって育てたら良いか調べるしかありませんね。

久しぶりに俳句歳時記を紐解きました。蘭は秋の季語のようであの有名な一茶の句ものっていました。

蘭の香や異国のやうな三日の月

月の砂漠と異国情緒の蘭の花のかぐわしさも一瞬で匂いたつようではありませんか。

蘭の花、本当にありがとうございました

ハロウィンのお菓子を配りました

2024-10-22
ハロウィン飾り
お菓子
今年は調布の花火大会は9月にありました。そのお弁当を見繕いに出かけた時、もうハロウィン用のお菓子の詰め合わせセットが売っているのに驚きました。
本当は、10月31日の死者の日のイヴがハロウィンなのですが、、、昔風に言うと、万聖節です。諸聖人の日という名前でも呼ばれます。
その万聖節のイヴのお菓子が9月から売っているなんて、、、。いつまでも真夏日が続く暑い秋でしたが、最近少しずつというかガクッと冷え込んだり体調管理が難しいですね。
実りの秋の実感もないままハロウィンですか、、。などと思いますが、たいていの学生さんはイベントが好きじゃありませんか?ディズニーランドもこの時期ハロウィン一色でしょうし、でも昔ほどディズニー好きの学生さんもいらっしゃらない気がします。チケットも値上がりましたしね。

ということで、今年も変わり映えのしない飾り付けと、ちょっぴり奮発したお菓子でおもてなしをすることに。
一人一個ずつ持って行ってくれると良いのですが。去年だか、もらってないうちになくなってしまった人もいましたね。なので、一つだけ余計に買っています。

ハッピーハロウィンなどと言いますし、よくわからずに仮装する日だと思っている人もいるようで、数年前は渋谷などではハロウィン前の祝日などは酷い混乱状態でした。その狂乱のような時期を経て、コロナ禍に突入し今はどうなのでしょうね。
今度の土日は仮装する人がいるのでしょうか。わたしは外出予定なのですが、ちょっと恐ろしいような、、。

子供のころは学校でハロウィンパーティーがありました。リンゴをプールに浮かべてかじりついて取るという競技があったり、みんな仮装に趣向を凝らしたりしていました。小学生のころですけれど。
息子が幼稚園で英語教室に通っていた時は、先生がご近所の方にお願いして、「trick or treat!!」と子供たちがお菓子をねだり歩けるようにしてくれました。
その先生にもたくさんお礼したいことがいっぱいあります。ただ、まだ息子がちゃんとカタがついていないので、、ちゃんとしたらまた、報告かたがた、お礼に行きたいです。

いろいろなことを思い出させてくれる、ハロウィンです。やっぱり何かにつけイベントがあるのは良いことなのかもしれません。
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