本文へ移動

調布女子学生会館便り

調布女子学生会館便り

RSS(別ウィンドウで開きます) 

館長ばら園

2025-05-07
シャトードゥシュベルニー
ヨハネパウロ2世
ジュールヴェルヌ
コリンクレイヴン
メアリーレノックス
ダフネ
シャリマーなど
以前は庭で地植えで育てていましたが、今は館長宅の東向きのベランダでばらの鉢栽培をしています。
最初、父が買ってきた大きな鉢の金木犀が枯れてしまって、それを活用するためにイングリッシュローズのガートルードジェキルを植えたのがはじまりです。ガートルードは香りも強く、大きくなるのでつる仕立てにしているのですが、まだ満開と言えず、写真を撮ってもいまいちなので今回はやめておきます。
まだ咲いていない、シャリマーや咲き始めたリパブリックドゥモンマルトルの写真はのせたのですが、、。
一番早く満開になったのが、デルバールのシャトードゥシュベルニー。綺麗な花ですよね。これも小さいオベリスクに巻いています。綺麗なんだけど、、、花もちが悪いんですよ( ノД`)シクシク…一日目の花が一番綺麗なロゼット咲で、次の日には淡い色になってしまい、その次には風と共に去りぬ、、。

今年は大きく咲いた、ヨハネパウロ2世。先日、崩御された教皇フランシスコの帰天をお迎えするかのように純白の大きな香り高い花を次つぎ咲かせています。パパ・フランシスコのバラもできるのでしょうか。清貧を心掛けていたパパ・フランシスコのバラは豪華なものより、小さくても芳しい花が似合う気がいたします。もしかしてもうあるのでしょうか?

ジュールヴェルヌは中から小輪のバラですが、この香りがまたとっても良いのです。フルーティーでいつまでも香っていたい。

その隣はバラ界のキムタク、木村卓巧先生作出の秘密の花園シリーズより、コリンクレイヴン。母が紫が好きだったので、紫で丈夫な花はないかと探しました。これも良い香りです。
コリンの隣りのピンクのバラがメアリーレノックスです。秘密の花園、たまに読み返したくなるのですよね。

端のほうでトレリスに少し這わせているのがダフネ。この作品もキムタクの作品で、香りはほぼないけれど花もちが異常に良いのです。これはこれで頼もしいバラです。

そして、まだ蕾の多いシャリマー、やはりデルバールのリパブリックドゥモンマルトル。モンマルトルは父が好きだった赤いバラです。モンマルトルはなんとなく芸術家の聖地という感じがしますね。父も子供のころ画家になりたくて、建築科の学生が落とした図面ケースに多分パース絵でも入っていたのでしょう。大好きな絵を描くことで仕事ができるのか!と父にとっては天職との出会いだったようです。
剪定が遅かったのか、遅咲きなのかまだ満開にはなりそうもありません。

冬の間の手入れが報われる5月の楽しみです。


2025年歓迎会

2025-04-14
さて、4月といえば新入生歓迎会。今年はコロナ以来、ひさしぶりに皆さん一緒に時間制限なしで開催いたしました。
さて写真が一枚も無いのですが、久しぶりの大寄せの歓迎会に館長もテンパってしまったのか、お弁当やお菓子の写真を撮るのを失念しておりました。

コロナ前は、こんな風景が当たり前だったのですけれど、館内の規則の説明をザっとしたあと自己紹介をしてもらい、その後は「お若い人だけでよろしゅう、、」と私たちは姿を消し、歓談していただくのが目的です。いつも夜遅くまで盛り上がるのが通例です。まだ引っ越しが終わっていないので土曜夜遅くに帰ってきた息子が「談話室まだ盛り上がっているみたい」と言っていたのが10時過ぎくらいでしたでしょうか。そう、夜遅くや朝方まで話し込むのが本来の歓迎会なのです。
だから先輩方にもできるだけ出席していただき、情報交換や同じ学生会館に住む顔見知りとして出席していただきたいのです。
新入生の方はもちろん全員参加してくれました。その後、お家賃や書類を持ってきた方達に聞いてみるとすごく楽しかったようです。
場を盛り上げてくれるのはやはり先輩パワーです。ダイナマイトお姉さんも居るし、結構先輩方が濃いキャラなんでしょうか。先輩になったので手下を作る!と言っていた学生さんも居て、面白かったです。

何はともあれ、顔見知りが増えるのはやはり安心・安全にも繫がります。学生会館じたいの治安にも関わってくると思います。
本当に皆さん、ご参加いただきありがとうございます

ベートーヴェンは凄い!コバケン復活!

2025-01-08
プログラム
マエストロ復活
岩城宏之メモリアル・オーケストラ
スカイツリー
この10年以上、何があってもどんな辛いことがあっても、骨折して杖で歩いても、大晦日の13時から深夜まで続く、ベートーヴェン交響曲全曲演奏会、ベートーヴェンは凄い!に友人と行っています。また、友人がチケットを取るのが上手で(秘書ですし)いつもすぐにソールドアウトになるのに、ど真ん中の良い席を取ってくれました。
今年もなんだか余裕のない私はチケットをよく見ていなかったので、マエストロ小林研一郎師が振る、ということを知らなかったのです。コバケンが出てきた時はビックリしました。
この耐久がまん大会のような過酷なコンサートを指揮するのは三年ぶりで、一度引退したはずでした。
今年はNHKの撮影も入るからか、久々のコバケンだからか、オーケストラの気合の入り方が違う気がいたしました。

プログラムの写真を見ていただければわかりますが、このコンサートの歴史、また、オーケストラの面々も日本を代表する楽団の首席奏者、次席奏者クラスの方々が集まり、コバケンをして「ベルリンフィルより素晴らしい」と言わしめる豪華なメンバーから編成されています。

今年は1番2番もとても美しく、変わり目にもなったであろう、3番の奇想に思いを巡らしました。解説によると、3番は英雄というタイトルがついており、これはナポレオンのことですが、彼に対する失望の曲とされています。奇想、というのはベートーヴェンの交響曲を聴くといつも思うのですが、常人では思いつかない曲想の大転換があって、なんでこんな曲を創ろうとしたのか思わずにいられないからです。今回、特に3番の破裂音のような、象の鳴き声のような表現、再現がリアルでなんでこんな音を作りたかったのか、と聞きながら考えこんでしまいました。
情景としては、兵士が戦場の負け戦で負傷した重い身体を引き摺るかのようであり、どうしようもない絶望感をあらわしているようにも感じました。

4番はまとまっており聴きやすく、5番6番は有名どころの運命、田園と続きます。
マエストロ曰く、7番8番9番と、人智を越えて美しく難しくなってくるそうですが、途中の小話で、コントラバスの奏者の方がおっしゃるには田園のコントラバスは皆弾けないので、ただの効果音、とおっしゃっていたのが印象的です。しかもただの効果音にしても手の動きが揃っているのは日本くらいだとか。これは、ベートーヴェンがコントラバスのヴィルトオーゾと出会ったがためであり、後世の人はこれくらい弾けるよ、と言ったそうです。うんうん、確かにフィギュアスケートなども私が子供のころは三回転ジャンプで興奮していたのに、今は四回転がざらに、そして体操もD難度とかE難度とか、いったい人類はどこまで進歩させられるのか、できるのかと思いますものね。
鼎談で(三枝さんのトーク時間でした)N響コンマスのマロさんが確か?「5番のバイオリンとヴィオラのユニゾンも酷いよ」と実演してくださったのも面白かったです。
プロの方でも弾けない、ベートーヴェンはやはり難物なのですね。

三枝成彰氏も一昨年までは立っていらっしゃったのに車椅子での登場でした。今年の年末はまた立った姿を拝見したいものです。

耳の良い友人(何しろリコーダーアンサンブル日本一ですから)が言うには、コバケン独特の上昇感が足りない、とのことでしたが、私には天まで届くように聞こえました。コバケンが半身を殆ど観客席に見えるような態勢をすると、音も広がる気がします。いや、実際少しでも広がるはずです。ピアノなど楽器をやっている方にはこの感覚はわかると思います。
音を広げようとしたら手を少し上げてみるとか、そのようなことで音色は変わります。

この耐久コンサートが終わったあとも、ロビーで美しく青きドナウをマロさんたちが演奏してくれるのがお約束です。これで新年の気持ちがぐっと盛り上がります。

さて、NHKの放映はいつなのでしょう。全部聴く人はいらっしゃるのかしら。
本当に素晴らしい企画、演奏でした。関わった皆様ありがとうございます。

国立能楽堂

2024-12-10
国立能楽堂
国立能楽堂中庭
先日、友人と国立能楽堂に出かけてまいりました。
調布からだと、京王線特急、そして京王デパートの地下入り口横の連絡通路を使うと、すぐ総武線に乗れますので30分もあれば着きます。
催し物は、雅楽の演奏会と、台東薪能でも鑑賞した「住吉詣」でした。台東薪能も一緒に行くはずだった友人がイタリアに急に行くことになり、彼女は見られなかったのです。
実は私たちの推しがシテをしているから観たい、わけなのですが。私たちの推しとは、以前この拙ブログでも紹介させていただいた、観世喜正さんです。何がいいって、やはりどっしりと据わった腰による舞い、あと謡の素晴らしさです。演技力も白眉であり、若女の面をつけると可憐な乙女に見えますし、先だって鑑賞した道成寺では背筋が寒くなってしまいました。
国立能楽堂では、外国人のお客様も多く、それこそミラノスカラ座のように字幕が座席についており、言語もいくつか選べるのでどのような謡をいま謡っているのかわかります。

しかし、、、、雅楽って、、、、、。現代音楽みたいじゃない?と正直思いました。外国の人はどう感じたのだろう?と考えたり。
笙が複数あるとオルガンみたいで、やはり琴は華やかですし、琵琶はさしずめ、ベースなのかなあと感じました。

学生さんたちも、きっと故郷にも立派な能楽堂があると思いますが、東京には国立能楽堂をはじめ、矢来、観世など大小の能楽堂がありますので日本のオペラでもあるお能舞台を鑑賞に出かけてみるのをお勧めいたします。

はにわ展に行ってきました

2024-11-27
はにわ1
彩色はにわ
今週の日曜日に東京国立博物館のはにわ展に行ってまいりました。
モネ展と迷ったのですが会期の終わりが近いはにわ展に行ってきました。
凄い人出でびっくりいたしました。まあ、博物館、美術館はいつでもどこでも混んでいます。
はにわって現代アートみたいですね。
はにわというと、ヒト型や馬などのイメージがありましたが、筒状のものや、立派なお屋敷のようなものなどたくさんありました。
そして、写真にある、彩色はにわがやはり人気で、元はこんな姿だったのかと感心いたしました。



この髭の武人?はなんだか有田焼などに描かれる和蘭人みたいですね(笑)渡来してきた人なのでしょうか。

海外からの観光客も見に来ていましたが、西洋文明に比べると日本の6世紀はずいぶんプリミティヴだなあと思ったのですが、もしかすると西洋人たちは(ギリシア文明などから考察すると)、立体感のある濃い顔立ちですし、日本のような(ヤマザキマリ先生のいうような)ひらたい顔族ではないから、そもそもの造形認識が違うのではないかとも思いました。
日本の漫画やアニメはストーリー性があって世界でも人気ですが、アメコミの画風などとは明らかに違います。作家さんにもよりますが、二次元の人、と表現するのが適当でしょう。
骨格、顔立ちなどから造形、芸術なども全く違ってくるのかもしれませんね。
私は高校時代、美術部で油絵など描いていましたが、その時黄金比という言葉を知り、それはギリシア時代にはすでに当たり前の概念だったということを知り、随分驚いたものです。

私の息子が幼稚園や小学生の時に作っていた粘土像や焼き物がはにわにそっくりだったことを思いだしました。
ひげはにわ
TOPへ戻る