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調布女子学生会館便り

調布女子学生会館便り

お能の鑑賞

2019-09-02
国立能楽堂
能舞台1橋掛かり
能舞台正面
昨日、9月1日に友人と一緒に国立能楽堂の「能の会」へ出かけてまいりました。
 
お能の鑑賞はまだ何度目かの初心者ですが、海外でオペラ鑑賞をするならば、日本のオペラともいうべき能楽について知りたくなるのも必然でしょう。
秋はお能のシーズンとしても、薪能などもありますし、今月は他に二回ほど鑑賞の予定です。
 
昨日の出し物は、白拍子の亡霊である老女が出てくる「檜垣」、仕舞、狂言「萩大名」、弁慶たち大男が活躍する「安宅」、
開演から終演まで6時間かかる、大変中身の濃いものでした。
 
また、大男たちで押し合ったりする安宅が舞台映えする動的な出し物であるのに対し、一番最初の檜垣は徹底して静的であり、最奥義と言われる曲、踊りと言われているだけあって、難解なものだったかと思います。
途中で老女の身の上を説明する者として、野村萬斎さんが出演されたので、聞き覚えのある通りの良い声を聴いてほっとしたりいたしました。
 
他の出し物は比較的わかりやすく娯楽性の高い内容でした。
 
高浜虚子や夏目漱石も親しんだという能の世界、以前も館長ひとりごとで書きましたが、私の恩師、古山和男先生の夏目漱石研究を理解するためにも能の構造を少しでも理解し、ひいては誇るべき日本文化についてもっと造詣を深めたいと思っています。
 
現在、少女漫画でも「花よりも花の如く」(白泉社)で能楽師の物語が描かれていますので、私が今更言わずとも、きっと能楽女子は居そうですね。
芸術の秋、お能を楽しむのも良いと思いますよ。
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