本文へ移動

調布女子学生会館便り

調布女子学生会館便り

台東薪能

2023-09-06
浅草寺境内
フォトセッション船弁慶より
昨日は最近ではまたまた酷暑日。暑い中、浅草寺の境内で行われる台東薪能に行ってまいりました。
秋らしい文化的な活動をやっとしている感じです。もっとも、会場に行きつくまで汗だく、会場では熱中症予防の塩飴やパンフレットと一緒に100円ショップのネッククーラーまで入っていて心遣いに感謝しました。
以前観に来た時は雨天だったのでホールでの鑑賞でしたので、火入れ式を始め、野外での台東薪能鑑賞は初めてです。
お江戸の火消しの流れをくむ方達でしょうか。よく江戸時代の時代劇で見かけるような纏いを持ち、大きな竹についた松明で舞台両側の薪に点火。謡とともに火入れの儀式が執り行われました。風があったので、最初は舞台が焼けないかと心配になるほど燃えています。席からは遠かったのですが、火が運ばれてきた時に熱くなったのを感じました。

演目は、「半蔀」これは源氏物語の夕顔の可憐な幻影が夕顔が巻き付いた半蔀から出でて舞い踊るのを僧が観ている、というお能です。齢のころなら19か二十歳、儚げな女性が舞台に観えるので驚きです。シテは観世善正さんで、以前もお写真をこのブログに載せさせていただきました。

狂言は「附子」わかりやすく、面白かったので会場からは笑い声があがりました。

休憩をはさんで、「船弁慶」。静御前の舞いと、平氏の怨霊の二役を演じきります。

まだまだ暑く、役者の方達は装束を着こむだけでも、普通の人なら倒れそうです。
けれど、静謐な空間を作り出していました。海外の方もいらっしゃって鑑賞されていました。

今回、初の試みだそうで、舞台終演後、フォトセッションタイムがありました。皆さんどうぞSNSなどに投稿してくださいということです。
お能を楽しむ方達がもっと増えるといいですね。歌舞伎の派手さに比べるとまだまだ敷居が高いのかと思います。
TOPへ戻る