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アットホームな女子学生専用学生寮です。

館長ひとりごと

2024-02-02
今日の東京は昨日とうって変わって曇天でかなり寒くなりました。

昨日はさまよえるユダヤの人々のことを書きました。
皆さん、メンデルスゾーンの音楽はお好きでしょうか。
バッハ好きの方はかなり多いと思いますが、バッハの音楽を復権させ再びバッハ学習を「ピアノの旧約聖書」などと言われるようにさせた功績者はメンデルスゾーンだそうです。
メンデルスゾーンについては伝記なども読んだのですが、彼は裕福な銀行家の息子として育ちました。姉がおり、姉弟で音楽の才能があったのでモーツァルトの再来とも言われたそうです。彼はユダヤ系であり、両親はドイツ風な名前を使っていましたが、彼自身はメンデルスゾーンというユダヤ系の名前に拘り、使い続けたそうです。大変な才能の持ち主だったわけですが、惜しむらくは早逝しています。
ナチスドイツは、メンデルスゾーンがユダヤ系であるがために、彼の功績や作品を封印したそうで、やっと戦後、近年になってから再び脚光を浴びてきた作曲家でもあります。

私事ですが、私はバッハの鍵盤楽器用の作品が大好きで、難しいけれど練習するのも好きです。ただ、やはりかなり複雑な構成ですので寝不足だったり疲れている時などは聴くには良いですが、弾くには辛いものです。でも、細かいパズルのような声部の流れを掴んできて、ひたすら反復練習をするとなるとバッハを練習することが何より心が落ち着く時間になります。
そのバッハを復権させた、メンデルスゾーン。
人種差別は文化や知的財産の損失にも繋がるのですよね。
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