館長ひとりごと
2023-06-08
朝から暑い、東京です。また明日になると午前中は大雨予報です。
父が帰天しまして、すぐにピアノを再開することに決めました。父が好きだったドビュッシーの月の光さえ、上手く弾けなかったからというのが直接の動機です。
その後、ピアノの先生をつてにして、ピアノの表現をもっと豊かにできないか、壊滅的音痴なので歌をもう少しマシにできないかと声楽も習っています。
先日、その声楽の発表会がありました。コロナ禍で開催できなかったので、先生も皆さんも感無量でしょう。
他の方が唄った歌に「Crimb every Mountain」がありました。ミュージカル、映画、サウンドオブミュージックのナンバーで、修道院長とマリアが唄っていたと思います。子供のころの英語の授業でも多分歌ったことがありますし、馴染み深い歌です。懐かしさとともに、なんだか涙ぐんでしまいました。
素直に困難を超えていけ、というような意味、そして勇気を鼓舞する歌だと思えば良いのですが、修道女が歌っているところで、私は昔、日本くんだりまで宣教をしにきたイエズス会士のことなど思ってしまったりします。
そして、頑張りすぎている日本人のことを思いました。もしかしたら自己憐憫の気持ちで涙ぐんだのかもしれません。
大きなことにチャレンジするのは素晴らしいことですし、人生は一回きりなのですから後から後悔しないよう生きるほうが良いですし、セネカもいみじくも人生の長さより、何をなしたかのほうが大切と説いています。
でも、頑張りすぎは禁物ですよね。特に日本人は子供のころから刷り込まれていますので、もう少し人生を楽しんでも良いのではないかと思います。