館長ひとりごと
2023-05-13
ゴールデンウィークが明けたら、少し小寒い日が続きますね。今日も明日も雨のようです。
いま、ピアノでブラームスの二番のラプソディーを譜読みしているのですが
暗い…ですね。この曲。でもこのオクターブの和音、重低音の連打が堪りません。
また、左手で上のパートを弾く部分は、木枯らしが渦を巻いているというか…人生の螺旋のような迷宮をあらわしているかのようというか…。
その後続く、幻想的な旋律は小悪魔というか…妖魔の踊りのような…
とにかく暗い曲ですが、大好きです。飽きずに譜読みができそうです。
そして表現のところは思い切り自己投影できそうな…それはまた、テクニックを手に掴んでからの話になりますが。
やはりブラームス先生は偉大。
そうすると、世の中の瑣末でくだらない事などどうでもよく思えてきます。
学生さんたちとお付き合い(というのか)して疲れることはありません。あったとしても自分にも若かった時がありますし微笑ましいことです。
でも大人どうしだと、どうしてもどちらかが大人の対応をしなければならなかったり(それは学生さんの人付き合いでも同じですね)嫌なこともあります。
でもそんな嫌なことで心を満たすには人生は短いと思うのです。
今を楽しむためには嫌なことには関わらないこと、忘れること。
ブラームスのラプソディーにはそんな私の鬱憤を受け入れてくれる懐の大きさがあります。
それにしても、、、暗い曲ですね。
どうしたの、、ブラームス先生…。