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調布女子学生会館便り

調布女子学生会館便り

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サクラサク

2023-03-08
調布市役所の河津桜
調布女子学生会館はコロナ禍になって以来、初めて満室となりました。
入館してくださる皆さま、合格おめでとうございます。
皆さまのご年齢ではご存知でないことと思いますが、昔は合格発表を代わりに見に行って電報を打ってくれるという仕事がありました。私も実は頼んだことはないのですが、、。
無事合格だと、「サクラサク」という文面だそうで、有名なことでした。それとも都市伝説なのでしょうか?

ともあれ、無事に合格された方から申し込みをお受けして、私どもも皆さまの喜びと新生活への期待などのお気持ちをお裾分けしていただいて、うきうきしております。
でも、浮かれてばかりはまいりませんので、まだ先輩の方がお住まいのお部屋が空きましたら、備品を取り換えたり壁紙を張り替えたり、掃除をし、カーテンを洗ったり、と大忙しの三月下旬です。
此処から巣立っていかれる方は、また、新しい世界へと旅立つことになります。

合格と、ご卒業、またご留学などおめでとうございます。

今日も暖かい東京です。写真の桜は早咲きの河津桜で、調布女子学生会館からほど近い調布市役所にたった一本植えてあるだけですが、花が咲くと華やかになります。
今年の桜は早いとも言われていますね。酷暑の夏も本当に辛いですが、やはり暖かい季節は心が弾みます。

戦争も終わって欲しいと心から願います。
平和が一番です。ウクライナの方達にも春が来ますように、、。

新春 お能

2023-01-13
矢来能楽堂舞台
観世喜正氏
1月2日に、新春のお能を鑑賞してまいりました。
演目は、巴。
巴御前のお話です。

場所は何度か通っている矢来能楽堂です。お正月の舞台にふさわしく神聖な飾りが施してあります。
寿ぎの謡である四海波をご指導いただき観客みなで謡いました。

詞章もパンフレットに書いてあるので大変わかりやすかったです。

旅の僧たちが、近江の国の粟津あたりで女に出会い、それが巴御前の亡霊だった、というお話です。
帰って主人に筋立てなど話すと、粟津は主人の卒業した中学のある場所で、近くに義仲寺もあるとのこと。

縁のある土地だったのだなあ、としみじみ思いました。

木曾義仲の最期の証言には二説あり、巴御前のものは、義仲が討ち取られたことを潔しとせず、自決したというものだそうで、この幽玄なお能もそちらをとっています。
主人が暮らしたあたりは古戦場だったのだなあと遠く思いを馳せるばかりです。

下のお写真は、お声をかけたら喜んで撮らせてくださった、観世流シテ方の観世喜正先生です。
実は、友人とひそかに推し活をしております。腰の据わった舞いと声が素晴らしいです。

芸術の秋に

2022-12-05
岡本太郎展より
見返り美人
なかなか便りの更新もできない日々が続いております。
調布女子学生会館では、この秋に、4名の学生さんをお迎えしたり、バタバタとしております。
それでも、
熱心な友人に誘われて、
岡本太郎展、
国宝展、
お能、道成寺
アレクサンダー・ガジェヴ リサイタル
など、芸術を楽しんでまいりました。

実は道成寺はずっと観たいと思っていた演目です。道成寺のためだけに、能舞台には縄を通す輪がしつらえてあります。実は釣鐘は70キロ近い重さで、シテ方役者が釣鐘の中に隠れる時に事故はつきもののようです。
白拍子の女が現れ舞いはじめるとなんだか舞台に何とも言えず、寒気のようなものが流れました。それにあてられたのか、その日は良く眠れなかったほどです。
さすがに道成寺は命がけの演目だけあって、凄かったです。

赤坂迎賓館と和風別邸の見学に行ってまいりました

2022-10-21
迎賓館噴水から
和風別邸
先日、冷たい雨がそぼ降るなか、友人に誘われて迎賓館の見学に行ってまいりました。私は今まで当たったことがないので初めてです。お友達に感謝です。

迎賓館の話をすると、父が役人時代には国立国会図書館だったそうで、新米役人の父は入り浸って、いろいろ観てまわったようです。あと、役人のバイトに各宮家の夜番というのもあったそうで、いろいろな宮邸で建築様式を観ながら当直していたようです。

そんな父の話にあった迎賓館。
この噴水も国宝なら、建物ももちろん国宝でございます。

昔、図書館だったなんて、、、私もそれならずっと通いそうです( ´艸`)


和風別邸の見学ツアーも行ってまいりました。途中、ゴルバチョフ氏お手植えの菩提樹や、和風庭園のなかにエリザベス女王お手植えのオークがありました。女王は人前で靴を脱ぐことはなかったそうですが、ここでは特別誂の西陣織のスリッパに履きかえられたそうです。

この池を観ると、まだ記憶に新しい安倍首相とトランプ大統領の鯉の餌やりシーンが思い出され、時の無常さを感じました。
凶弾に斃れて良い人など、この世に一人も居ませんのに、、、。

和風別邸ではシンプルを好んだ建築家が作った庭に、あとから中曽根さんが石を置かれたとか、、、。あと、要人をお迎えする盆栽が一億円相当のものもあるようです。

盆栽が一億円、、、なにをもってそのような事になるのか私には良くわかりませんが、それで外国の方が喜んでくださるなら良いのでしょう。


見学のあと、迎賓館のボールルームにあるエラールのピアノとチェロの演奏会にも行きました。こちら内部は撮影禁止です。

金の装飾でクラクラ、、、というかロシアはもっと金でしたね。金の装飾は西洋では目新しくはないでしょうが、その当時のお金のかけかたを思うと凄いと驚嘆するばかりです。

迎賓館は昭和天皇が東宮だった時のお住まいだそうです。




事務所の応接セット

2022-09-26
父は私が小さなころはお役所勤めで、まだ防衛施設の仕事をしていましたので時々家にアメリカ軍の軍人さんが来ていたことなど朧気に思い出します。また、アメリカ製で電子レンジやオーブンでも使える丈夫なプレート一式が昔からあり、丈夫さゆえに未だに現役で使っています。憎たらしいほど壊れません。
父は鉄筋コンクリートの建物ばかり作っていましたが、私的に故郷の赤城山麓にログハウス風の別邸を建てたことがあります。木の温もりが好きだったのでしょう。それも、北欧家具のような白い木ではなく、オークなどのどっしりしたものです。
父が選んだ家具などはそのようなものが多く、でも経年変化でテーブルなど塗りが剥げて木目が白く浮きだしたりしていました。
友人がとても優秀な秘書をしており、彼女が来た時に多くのダメ出しを受けました。
それで、家具の補修を考えたのです。

調布に柴田製作所という、元カリモク家具に勤めていた方が経営している会社があり、そこにお任せして新品同様になって家具が帰ってきました。
とてもしっかりした作りなので、直して使ったほうが良いとのこと。
実は、談話室のソファも学生さんが使っているうちに汚れましたので、中身のスプリングも一緒に生地の張替えをいたしました。

せっかく、父が選んだ家具たちですから大切に使いたいと思います。

綺麗にしてくださって、柴田製作所さんにはとても感謝しています。ビフォーの写真がないのでわかりにくいですね(^^;

父も喜んでいると思います。
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