調布女子学生会館便り
調布女子学生会館便り
七夕
2012-07-05
七月七日は七夕です。
笹に願いごとを書いた短冊を吊るす。
織女と牽牛をめぐる伝説は中国から伝わり、
現代のバレンタインデーのように
古代の人々に愛され歌に詠まれてきました。
街のあちこちで飾りつけられた笹が見られ
子供たちも楽しみにしている七夕。
けれども梅雨のさなか、織姫と彦星はなかなか会うことが叶いません。
陰暦七月七日は陽暦では八月なかば。
もうひとつきばかり、待っていて欲しいですね
天の河とわたる船の梶の葉に
思ふことをも書きつくるかな
上総乳母
織姫の別名を「梶の葉姫」と言います。
昔は七夕まつりで梶の葉に歌を記したそうです。
日本三大七夕まつりのひとつ、
仙台七夕祭など有名です
みなさまの願い事が
叶いますように
百合
2012-07-04
七月に入りました。
東京では梅雨の晴れ間、暑い日となりました。
百合は七月の花とされています。
香りたかく
高貴なすがた。
花もちもよく、
球根を植えると毎年花を咲かせる宿根多年草。
多くの種類があります。
白百合には「純潔」という花ことばがぴったりです。
青原の野風の中に深山より
こし香まじりぬ白百合の花
与謝野 晶子
半夏生
2012-06-28
夏至から11日目を半夏生(はんげしょう)といいます。
半夏(烏柄杓)が生えるころ。
古い言い伝えでは
この日までに田植などをすませるように、とあります。
地方によって鯖やタコを食すようですね。
くまぬ井を娘のぞくな半夏生
言 水
半夏生は梅雨が終わるころとも、、、
天候が不順ですので
体調管理にお気をつけくださいませ。
麒麟草
2012-06-27
キリンソウはベンケイソウ科の多年草。
山地の岩場などに自生し、
庭園にも植栽されています。
五弁の小さな黄色い花があつまり、可憐な風情。
よく似ている弁慶草はムラサキ色をしています。
弁慶で思いだすのは
「おくのほそ道」。
芭蕉は平泉高館(たかだち)にて
義経の忠臣であった弁慶や
藤原氏の栄枯盛衰をおもい、
夏草や兵どもが夢の跡
と詠んでいます。
夏至が過ぎました。
夏の短夜の
夢、、、、、
アリウム
2012-06-26
大きなネギボウズのような花。
アリウムはネギの仲間です。
花ことばは
くじけない心。
まるで自分が小人になったような気持ちになる
童話的で不思議な佇まいの
この花を見ていると
明るい気持ちになるようです。
今日は爽やかな晴れ。
陽光は眩しいけれど、涼しい風が気持ち良い日です。
六月を奇麗な風の吹くことよ
正岡 子規
逆境にくじけない
子規の明るさ強さがこころにひびきます。
多摩美術大学美術館で企画展「絵が歌いだすワンダーランドコドモノクニへようこそ」
6月30日(土)より開催されます。調布より急行利用で30分