調布女子学生会館便り
調布女子学生会館便り
二百十日
2012-08-31
今日は二百十日。
立春から数えて二百十日めにあたる日。
これから、
二百二十日ころまで台風シーズンということになります。
野分(のわき、のわけ)といわれる強い秋風が吹くころですが
東京はあいかわらず暑い日で風も強くはありません。
あをあをと瀧うらがへる野分かな
角川 春樹
那智の滝を詠んだ句ですが、なんともダイナミック。
野分とは、
それほど激しい風のことです。
夕方に咲き朝しぼむ秋の花は
オシロイバナ。
種の白い粉(胚乳)は小さなころのオママゴトを思いだします。
帰路に見かけた
黄色い花が元気をくれました
明日から長月。(夜がしだいに長くなる)
新学期がはじまります
睡蓮
2012-08-28
夜に花を閉じ、
眠るようなすがたになることから
睡蓮。
蓮と睡蓮は似ていますが
葉に切り込みがあるのが睡蓮の特徴です。
またの名を「ひつじ草」と言われるのは
未の刻(午後二時ころ)に花を閉じはじめるから。
これも蓮と同様です。
すずしげで
清美な花の姿は
「心の純潔」という花ことばにふさわしいですね。
睡蓮の花に神慮のあるごとし
高橋 直子(雲母)
残暑が続いておりますが
秋はもうすぐ
なごりの蝉も
一生懸命鳴いています。
涼を求めて深大水生植物園
調布市内の穴場です。
処暑
2012-08-23
残暑というより、
酷暑の日がつづいております。
今日は二十四節気の処暑。
立秋後16日めにあたり、
極暑の衰える候、、、
夕風は秋めいておりますが
日中の炎暑は体にこたえます。
涼しくなってほしいですが、
盛夏がすぎ
秋にむかうのは
どこかさびしいものです
ダリアは天保時代に渡来したといわれ、
天竺牡丹と呼ばれていました。
初夏から秋まで
あつさに負けぬ大輪の花を咲き誇らせ、
夏の庭をいろどっています。
咲きたけてダリアの朱金夏深む
秋永 放子(雲母)
夏休みも残り僅か。
体調にお気をつけて
おすごしください
向日葵
2012-08-10
立秋をすぎてから涼しい風が吹き、すごしやすい東京です。
以前は背よりも高い大きなひまわりはあちこちで見られました。
種をとって遊んだりしたものですが、
最近は小さな品種のものを見かけるばかりです。
この夏、やっと大きなひまわりと出会いました
大きく丈高い向日葵が青い空に咲き誇っている姿は真夏のシンボルです
海の音にひまはり黒き瞳をひらく
木下 夕爾
盛夏の海辺
青い空と
ひまわり、、
永遠の夏の憧憬です。
お盆休みの皆様、楽しくお過ごしくださいませ。
子供のころ心おどらせて読んだ岩波少年文庫。
宮崎駿さんの直筆の絵とメッセージで紹介しています。
世田谷文学館京王線芦花公園下車
調布から10分
秋たつ日
2012-08-06
今日の東京は雨模様。
日中の暑さがやわらぎましたが、明日はまた暑くなりそうです。
古今集
秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞ驚かれぬる
藤原敏行
「秋立つ日」に詠まれた有名な歌です。
明日は「立秋」、
日本では八月上旬は一年中で一番気温が高い時候で
秋を実感するにはひと月ほど早いようですが
二十四節気は
もともと中国からきたもので
日本との気候の違いから、ずれが生じているようです。
ロンドンオリンピックや夏の甲子園全国高校野球選手権大会など
まだまだアツい夏が続きます
目にはさやかに見えねども、、
秋海棠と水引が咲いています