本文へ移動

調布女子学生会館便り

調布女子学生会館便り

RSS(別ウィンドウで開きます) 

今年の一人旅~おそロシア6~

2019-06-13
さて、おそロシア紀行も今回でおしまいにしようと思っています。少し長くなるかもしれません。
 
下に載せた、最初の三枚の写真は、サンクトぺテルスブルグの有名な血の上の救世主教会です。修復中なのは残念でしたが、なぜこんな物騒な名前がついているのかと言えば、皇帝が暗殺された場所に建っているからだそうです。
昔、五木寛之氏の文章で、ロシア正教の教会は農民たちをびっくりさせて平伏させるために(意訳です)神々しいイコンを並べ立てている(思い出の中の超訳です)というものを読んだ記憶があります。
ロシア正教では、儀式は立ったまま行うので、ベンチも椅子もなく、びっしりと聖人たちの像でこれでもか、と埋め尽くされています。後の三枚は、モスクワ、クレムリン内の聖堂の外観です。こちらは内部撮影禁止で、もっと色あせている場所もありましたが、概ね、内部の様子は私には同じに思えました。
 
ソヴィエト時代は宗教は否定されていましたし、モスクワの有名な聖堂はプールに使われていたそうです。いま、多くの観光客の姿とともに、聖堂の中に入っても、私には祈りの場所、という感覚も神聖な場所という感覚も畏れながら持てませんでした。
本当は、黄金の輪の聖堂を訪ねようと計画していたのですが、気分も下がって、さらに後述する封鎖もあって行きませんでした。田舎の聖堂に出かけていたら、また違う感慨があったかもしれませんが。
 
血の上の救世主教会
内部
祭壇
クレムリン聖堂
玉ねぎ(蝋燭を表した塔)
クレムリン聖堂2
さて、おそロシア紀行もいよいよクライマックスです。
 
とはいえ、そんな恐ろしい内容がある訳ではないのですが、、。
いろいろな方のブログを読むと4月末から5月9日くらいまでは、クレムリン等の観光に適期ではない、とのっているものもあるのですが。
 
クレムリン
私がモスクワで投宿したのは、クレムリンの真ん前のホテルでした。
 
まず、そちらのホテルから、4月30日ころにメールがきました。
メールには、レイバーディの封鎖があるので、ホテル指定のタクシーを使って欲しいとのこと。
メイデーに私はサブサン号で移動したのですが、残念ながら写真は撮っていませんが、午前中のサンクトぺテルスブルグは大きな重機も出動し、バリケードが組まれ、思い切り封鎖されていました。
これには少し、びっくりしました。そして、モスクワへ向かうモスクワ駅(ロシアでは終着駅が駅名になっています)へ向かうためにタクシーに乗りましたが、どこもかしこも封鎖されていて運転手さんは手も足もでない様子。そこで、天の助けだったのがグーグルマップです。ちゃんと、迂回路を示してくれましたが、それをなかなか信じようとしない頑固なロシア人運転手さんも、最後には、それ見せて、という感じで、ネヴァ川畔を通って大きく迂回して駅に着くことができました。
クレムリンの封鎖
クレムリンの内部観光のチケットは5月5日に予約しました。ですので赤の広場やクレムリンはまとめて出かければよいとたかをくくっていたのが悪いのでした。
5月4日に突然、ホテルの周りにバリケードが築かれ、マーケットで暢気に買い物をしてお店を出たら、戦車で道路は埋め尽くされて、渡れない状態になっておりました。その時も携帯も持たず、出かけましたので、臨場感がなくて申し訳ありません。
どうやら5月9日の戦勝記念日のためのパレードの演習が始まるらしかったのです。
実は、ホテルの部屋によく見ると注意書きがありました、、、、。写真みなさん撮ってましたけれど。
帰国当日も封鎖が心配で、あと、モスクワの空港で事故もありましたし、インスタなどで繋がっている方、一緒にアフタヌーンティーをした方も何時間も飛行機が遅延したそうです。ですので、大丈夫かな、、さすがおそロシア!と帰国の時には思ったものです。
実は戦車の動画もあるのですが、恐ろしすぎてのせられません、、、。

そして赤の広場は

2019-06-13
格子越しのレッドスクエア
そして、ホテルから毎日目にして毎日前を通って出かけ、いつでも見られると思っていた赤の広場は
結局、格子越しにしか見られなかったのです。やはり、リベンジが必要でしょうかね。

今年の一人旅 ~おそロシア5~美味しいロシア

2019-06-05
一押しヒンカリ
ロールキャベツ定食
サブサン号
サブサン号のランチ
今日はおそロシア美味しいロシア、、と言いましても一人旅のわびしい食事ですが、のお話を書こうと思います。
結論から申し上げますと、ロシア料理は野菜もたっぷり、バリエーションも豊富で美味しかったです!
 
特に一押しなのが、ジョージア料理。手ごろなお値段のレストランを探せば、必ずグーグルマップに口コミも良いジョージア料理のお店が見つかるはずです。前にものせました、肉まんのようなヒンカリ、これはお店によって香辛料のキツイものもありますが、比較的日本のシャオロンポーに近く、美味しいお店の特大サイズと思ってくださると良いでしょう。茹でヒンカリと揚げヒンカリがありますので、食べ比べても良いでしょう。一つから頼めるお店もありますよ。
次の写真もジョージア料理店のランチなのですが、この日はロールキャベツを頼みました。優しい味で旅で疲れた胃にも良い感じです。サラダはビーツのサラダです。ロシアではサラダはこのように細かく切った野菜があえてあるものばかりでした。
 
サンクトぺテルスブルグからモスクワまではメーデーに特急サブサン号で移動しました。(この時の様子も含めて最後におそロシアとしてまとめたいと思います)(写真3)
ビジネス席を予約、周囲をインド人たちに囲まれるという事態でしたが、機内食のような前菜、主菜、デザート、また飲み物もお替わりし放題ということで、同席のインドの方は何度もワインを頼まれていました。(写真4)
列車はもちろんセキュリティチェックを受け乗り込みますが、客室係のサービスも良くとても快適でした。
外の景色は、延々と広がるひょろひょろとした細い白樺林、、、。
 
 
 
朝食
ピロシキとオリビエサラダ
牡蠣
さてモスクワにつきまして、主にジョージア料理しか食べていないことに気づき、ホテルのカフェなどで、ボルシチやピロシキ(小さいパンのようなもの、これも1個で頼めました)、そして細かく切った野菜を混ぜたオリビエサラダなどいただきましたが、ホテルでの食事ということもあり、大変洗練された味でした。ホテルの朝食もサーモンあり、レッドキャビアあり、豆の煮たものもあり、とバラエティに富んでいました。
そして観劇のあとの生牡蠣。5月でも食べられるんですね。美味しかったので2回も食べてしまいました。
 
そして最後の写真ですが、有名なメトロポールホテルのアフタヌーンティーです。
こればかりは一人では無理なので、地球の歩き方掲示板で集った女子一人旅仲間といただきました。
私はこんな時、萎縮してしまい写真がとれないので、同席された、りり様の写真をお借りいたします。
 
ありがとうございました。とてもおいしくいただきました。
アフタヌーンティー
りり様 撮影

今年の一人旅 ~おそロシア4~

2019-06-03
マリインスキー2で
マリインスキー2舞台
アンナカレーニナ・カーテンコール
おそロシアなどと銘打って大変恐縮ですが、ロシアは芸術大国でもあります。特にバレエなどは世界レベルで高い水準を誇っているのではないでしょうか。そもそも、ワガノワメソッドというバレエ教授法がロシアから世界に伝わり、現代のバレエ界があるのでしょう。
私は別にバレエ通でもないのですが、今回の旅行でサンクトぺテルスブルクとモスクワの両都市のいろいろな劇場でバレエを5公演、オペラを2公演観てきました。これも、サイトで直接購入しましたので、かなりリーズナブルだったと思います。ちゃんと座席指定までできますので、英語サイトでもブロック指定しかできないのは、劇場公式サイトではないので気を付けて下さいね。
 
まず、新しい建物であるマリインスキー2でバレエ「アンナ・カレーニナ」を鑑賞しました。
劇場にカメラを持っていくのは憚られたので、全体を撮っていないのですが、大きく綺麗な劇場でした。
緞帳には白鳥でしょうか、羽がひとつ。
アンナ・カレーニナはトルストイの長編小説で、主題はアンナの不幸な恋愛だけではないと思うのですが、もう一人の主人公と言える青年レービンの出番はほぼカット。アンナとヴロンスキィを中心に、アンナの子供への愛情と苦悩などが踊りで表現されていました。
さすがロシアですので、この演目は人気のようですね。
カーテンコールで赤いドレスを着た人がアンナ役のプリマです。
マリインスキー1
マリインスキー1舞台
劇場天井
バルコニー席
バヤデールカーテンコール
さて、次はいよいよマリインスキー1、古い劇場です。
テーマカラーがミントグリーンなのでしょうか。写していませんが、建物も、内部の色と同じです。また、劇場の女性の制服もミントグリーンでした。ロシアの色使いってなんとなく可愛らしいですね。
やはり古い劇場だけあって、古色蒼然とした所があります。
ここで鑑賞したバヤデール、とても素晴らしかったです。プリマは細く、華奢でも力強い踊りでした。
また、オーケストラが見事なハーモニーを奏でて、やはり世界のマリインスキー、と素人の私も感激いたしました。
違うプログラムもぜひ観てみたいです。
このような、飽きることのない芸術のある環境というのはやはり、素晴らしいなと心から思います。
ボリショイ劇場
スリーピングビューティー
天使像
舞台、バルコニー
シャンデリア
公演が終わって
さて、上の写真は場所をモスクワに移して、ボリショイ劇場の様子です。
ボリショイというのはその意味が「大きい」という意味だそうで、確かに大きな劇場でした。
バレエ団としてはマリインスキーのほうが有名なのだと思いますが、赤の広場のすぐ近くに建ち、日本でいえば銀座か表参道か、、といった華やかな場所にある劇場は威容を誇っていました。
ここの劇場のテーマカラーはやはり、金と赤なのでしょうか。座席に案内してくれる女性の制服は赤く、内装の金とよく合っていました。私が訪れた時は眠れる森の美女の公演がありました。踊りの細かい違いなどは私には良くわかりませんが、王子を含め男性の踊りもダイナミックで跳躍も高く、プリマはマリインスキーの方に比べると少し大きいかな?と思いましたが、やはり素晴らしい踊りでした。
あと、小さな劇場ですが、バレエに関しては定評のある、ダンチェンコ劇場で(こちらはだいぶ庶民的な感じです。子供たちも多く観覧していました)シンデレラと、バレエと言ったら外せない白鳥の湖(素晴らしかったです)、他にオペラも鑑賞して、ロシアの夜は興奮と感動の渦で私を魅了したのです。
 
劇場には最低限の荷物しか持って行かなかったので、カメラも持たず、携帯で少し写真を撮っただけですが豪華な雰囲気が少しでも伝わると幸いです。

今年の一人旅 ~おそロシア3~

2019-05-30
エルミタージュ美術館
大使の階段
エルミタージュ美術館内部
ネヴァ川
ロシア観光というとまず思い浮かべるのはエルミタージュ美術館ではないでしょうか。
私はオンラインのみで売っている二日券を購入し、e-チケットを印刷して、宿泊しているホテルから歩いて向かいました。
広場方面からエルミタージュ宮殿の右奥のほうに、e-チケットを持っている人はこちら、という看板が見え、とっても空いている入口から入ることができました。セキュリティーチェックを受け(ロシアでは空港、駅、劇場どこでも必須です)、上着をクロークに預けます。手に提げて持てる程度の荷物なら持ち込みもできます。
ミュージアムショップやインターネットカフェなどのある通路を抜けると大使の階段があります。(写真2)よくガイドブックなどで迷ったら大使の階段を目指そう、とありますが、私は大使の階段を上り、玉座の間だとかなんとかの間、、という時点ですでに迷っていました。ここで役に立ったのは、必要なページだけやぶりとってきた、地球の歩き方です。
エルミタージュの広場側の反対はネヴァ川が青く広がっていました。
ラファエロの間
ラファエロの聖母子
ラファエロ聖家族
ダヴィンチ聖母子
ムリーリョ
広大な美術館ですので、休みながらゆっくり見て廻ると4日くらいは必要なのではないでしょうか。
5枚目の写真が有名なラファエロの回廊です。入口付近は混んでいますが奥に進むと人は居ませんでした。
そして、ラファエロの聖母子、聖家族の作品と、ダヴィンチの聖母子像です。エルミタージュの有名な絵画というところでしょうか。
 
イタリアでルネッサンスの宗教画を見慣れた私には、かえって、スペインのムリーリョの描く、可憐な少女の肖像などが心に残りました。
TOPへ戻る