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ほっとする、安心できる、
アットホームな女子学生専用学生寮です。

館長ひとりごと

2022-05-10
昨日は空也上人の像について書きましたが、あまりにもリアルで息をのんだ彫刻作品というのが、ローマのボルゲーゼ美術館で鑑賞したベルリーニの「アポロンとダフネ」でした。
子供のころ、東西の神話を読むのが大好きで、とりわけギリシア神話は神様が人間くさく面白かったのですが、月の女神アルテミスと双子の太陽神アポロンがニンフのダフネに一目ぼれして追いかけたら、ダフネは拒絶して月桂樹に変身してしまったというエピソードが彫刻になっています。
このベルリーニの作品の凄い所は、変身しつつある進行形を感じさせる動きのある、活き活きとした、しかし悲劇的な瞬間を彫刻という固定化された芸術にしているという所、、。
空也上人のリアリティーかつファンタジック(というより神聖でしょうか)な世界に通じるものがありました。
素晴らしい芸術作品の鑑賞はいつまでも心に残ります。学生さんたちは若いですから、また違った感性で観られると存知ます。東京にいるうちに多くのものを吸収していただければと願っております。
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