館長ひとりごと

2022-04-21

「知性というものは筋肉と同じで人格を持たない」というようなことをかのアインシュタインが言ったとか。アインシュタインは核兵器の開発に携わりましたが、その後、反対派にまわりました。この言葉は博士の反省の言葉なのかもしれません。なんとも皮肉です。

知性を身に着けるために人は進学して勉強する、または技術を身に着けるのですが、知性が身に着いても人格形成に良く比例するとは限りません。

今、悩める若者や学生さんが多いですがふと思うことがあります。ウクライナ侵攻で第三次世界大戦か核戦争勃発か、、と言われていますが

迷路のような製鉄所の地下に隠れている人たち、子供たちに、ここから無事に出たいという望み以外のものがあるでしょうか。生か死を選ぶのでしたら生を選ぶのが生命あるものの本能です。ウクライナの人たちの地獄絵図のような有様を見て思うことは、人間は生きることに容易くなると悩みが増えるものなのだな、、と。私たちの悩み事を一言で片づけるつもりはありませんが、生死の前では所詮軽いことなのですね。