調布女子学生会館便り

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今年も台東薪能

2026-06-05
いつもいつも館長の趣味ブログ化しております。

今回は台風がギリギリ去った、6月3日の夜6時から開催された台東薪能です。毎年観させていただいているのですが、晴れていれば浅草寺の境内に舞台が建てられ、薪も次々にくべられて、暑い、熱い能舞台になるものです。
今年は時期を早くして6月の初旬開催となりましたが、台風とぶつかり、浅草公会堂で行われました。

演目は
隅田川
狂言 口真似
小鍛冶
でした。

隅田川は台東区を流れる川で、ちょうど3日は隅田川に氾濫警報が出ていました。

隅田川といえば5、6年前のドラマで宮藤官九郎脚本の「俺の家の話」を思い出します。当時、息子が嵌ってみており、その延長線上で息子を能楽堂へ連れて行き、お能を一緒に観たこともあります。
さらわれた息子梅若を探し回る狂女の話で、悲しい話です。坂真太郎さんがシテをつとめました。

写真は、小鍛冶に出てくる、稲荷権現の化身の狐です。狐は妖狐のように悪役で出るかと思えば今回のように刀を一緒にうってくれる良い役もあるんですね。観世喜正さんが前シテの女、後シテの狐で大迫力でした。

最近のお能のイベントのいくつかでは、能舞台のあと、フォトセッションタイムを設けてくれ、SNSなどにアップしてというアナウンスが流れたりします。お能や伝統文化の世界も変わってきたなあと思います。
お能はシンプルですが、能衣装は華やかですので、外国の方にも体験して欲しいですね。


美術散策

2026-05-19
今週の日曜日に、文化的な友人と日暮里から上野までそぞろ歩きながら、朝倉彫塑館や東京藝術大学で開催されている、NHK日曜美術館50周年展を見にいきました。
午前中から家を出て、なかなか暑い日でしたが日陰は少し涼しくて快適な散策日和でした。
谷根千あたりは昔はよく行ったものですが、ブームになってからご無沙汰しており、人出も多いのでびっくりしました。もちろん、観光客も多く、ガイドツアーの人もいました。
アトリエは鉄筋コンクリート造りで和洋折衷な建築の朝倉彫塑館ですが、中庭には池もあり、内装は凝りながらも純日本的で懐かしさを覚え、リラックスできました。

それから、写真にある東京藝術大学のほうへ向かったのですが、昼ごはんの時にお酒を飲んでしまい、やや酔いがまわってしまいました( ´艸`)

写真可になっていたので、ピカソの絵を二点、のせておきます。

ぎゅうぎゅう込み合った展示会ではなかったので、ゆっくり鑑賞もでき、楽しかったです。

上野公園は相変わらずにぎわっていました。

館長バラ園2026

2026-05-07
今年のゴールデンウィークも終わりました。皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか?
私はコロナ前は何度か一人で海外に行ったりしていました。けれどコロナが終わり、愛犬も年を取り、父母も旅立ち、今は残された愛犬とできるだけ一緒の時間を過ごそうと思っているので、旅行はなかなかできません。

その代わり、今年はいつも帰ってきてから見ることになるバラの花を開花からじっくり毎日眺めることができました。
冬の間、土替えをしたり、剪定をしたり寒風に吹きさらされながら頑張った甲斐があるというものです。
今年は4月26日ころから開花が始まり、昨日今日がほぼ満開、でもまだ開いていない赤バラもあります。
写真は上からイングリッシュローズのガートルードジェキル、次の写真もバラのベランダの反対から写したもの、
フレンチローズのシャトードゥシュベルニー、良い香りで大輪のヨハネパウロ2世、こちらも良い香りでアプリコット色が可愛いジュールヴェルヌ(なぜ?)、
ロサオリエンティスの秘密の花園シリーズから、コリンクレイヴンです。
まだ、メアリーレノックスやダフネが大きく咲いていますが、今年は良く大きく咲いてくれたと思います。
冬の間の苦労、これからの虫との闘いなどもありますが花が美しいと報われますね。

というわけでお花見の連休でした

牛田智大さんのコンサートに行ってきました

2026-03-23
学生さんのご卒業、お引越し、、、皆さん天手古舞ですが実はこちらも皆さんからのいろいろな質問やご要望があって天手古舞な3月です。多忙なのですが、息抜きにコンサートに行ってまいりました。
去年のショパンコンクールのセミファイナリスト(でしたよね、、?)牛田智大さんのオールブラームスのプログラムのコンサートです。
牛田君、(くん、と呼ぶのが以前行ったコンサートでは相応しいあどけなさだったのですが)すっかり成長して身体も大きくなって、若者の変身はあっという間ですね。華奢な雰囲気だったのが、大人の男性になった感じです。きっと大人気なのでしょうね。相変わらず友人の秘書がチケットを取ってくれたのですが、完売だそうです。
ファンも女性が多そうです。

去年のショパンコンクールでは規定の時間を越えてしまったらしくそれでファイナルに行けなかったという説もあります。

ブラームスの晩年のピアノ曲は珠玉の作品たちで、愛好する人が多い作品です。
かくいう私も10年ほど前によく聴くようになり、ブラームスの人となりや、その生涯を重ねながら聴くと涙なしには聴けない、魂を揺さぶられる作品です。人生の孤独、絶望や諦念の果てにたどり着く静かな心の岸辺、、そんなものを考えさせる作品群です。私もこの作品のなかから5曲ほど弾いたことがあります。弾く途中で考え込みながら、苦労した作品たちです。でも、渋みがあって大好きです。

そんなビターな作品群を若い牛田さんがどのように弾くか楽しみにしていました。
ブラームスの多声の声部が力強く、繊細に奏でられていたと思います。

牛田さんはまだ若いので、もう一度ショパンコンクール頑張ってチャレンジして欲しいです。
年齢を重ねると、また味わい深い演奏になるでしょう。

期待をこめて! といいつつも、コンクールって苛酷だな、音楽家の人たちはずっと競争で大変だなと思うのです。


2月のお出かけ日記

2026-03-03
学生さんのプライベートなど、なかなか書くわけにもいかないのでいつも手前みそで恐縮ですが、館長の趣味日記の久々の更新です。(笑)

まず、お能です。最近お能にはまっていますが、元々はヨーロッパ一人旅の時にオペラやバレエといった舞台芸術に目覚めたことに起因します。海外の舞台は華やかでとても楽しいものでした。帰国して、その思い出を反芻した時、自分が日本の伝統芸能のことをあまり知らないということにやっと気づいたのです。母が歌舞伎好きだったので幾度かは歌舞伎は観に行っていましたが、初めてお能を能楽堂で鑑賞した時、日本らしくミニマムですが、これは日本のオペラではないかと思ったのです。楽器(太鼓、大鼓、小鼓、笛)と合唱(謡)つきの舞いが主体の舞台ですものね。

先日、豊島能の会に行ってまいりました。今年の会場は神楽坂の矢来能楽堂です。
出し物は、蚊相撲、殺生石、蟹山伏、鞍馬天狗と妖怪と精霊をテーマにした内容でした。
何回かお能を鑑賞しましたが、正面階(きざはし)のすぐそばの席を取れることはなかなかありません。
今回は正面ど真ん中で江戸時代に作られたという能舞台そのものもよく見えましたし、何しろ鞍馬天狗に扮した観世喜正さんのせまってくるような迫力に凄みがあって、怖かったくらいです。また、音を遮るものもない最前列だったせいか、大小の鼓の競演が真っすぐ音が飛んでくる感覚でとても素晴らしかったです。観る席によっても感じるものが違うのだなあ、とつくづく思いました。



また、務川慧悟さんのフォルテピアノの会にも行ってきました。この美しい写真は友人のとったものを送っていただきました。
ピアノをなんとなく続けている身として、フォルテピアノという現代ピアノの前駆体のようなものがあることは知っていましたし、ベートーヴェンはフォルテピアノを使っていたということくらいは知っていました。
今回のコンサートは、まさしくフォルテピアノでホールというよりサロンで演奏されたであろう、シューベルトやベートーヴェンソナタ、またショパンのポーランド時代の作品、ショパンが尊敬していたピアニストのカルクブレンナーの作品などの演奏を聴きました。
美術品のような見た目に違わず、チェンバロとピアノを足したような風雅な音色でした。ホールに響きはしませんが、サロンで弾くには十分魅力的だったと思います。何しろ、音の多い、ともすれば暑苦しいベートーヴェンの熱情を聴いてもひたすら美しい。当時の人々はこのように音楽を楽しんでいたのだろうと思うとなかなか感慨深いものでした。
そして、日本にも多分数台しかないであろうフォルテピアノを弾くにもモダンピアノとは違うテクニックが必要と思うのですが、務川さんはどうやって練習されたのだろう?何しろペダルが4本もあるのです。
いろいろと想像力を掻き立てられる演奏会でした。

今年はユジャ・ワンさんの演奏会、お能や新作落語(友人が好きなんです。息子も好きです)などに出かける予定がありますので、また出かけましたらご報告(笑)したいと思います。
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