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調布女子学生会館便り

調布女子学生会館便り

新春 お能

2023-01-13
矢来能楽堂舞台
観世喜正氏
1月2日に、新春のお能を鑑賞してまいりました。
演目は、巴。
巴御前のお話です。

場所は何度か通っている矢来能楽堂です。お正月の舞台にふさわしく神聖な飾りが施してあります。
寿ぎの謡である四海波をご指導いただき観客みなで謡いました。

詞章もパンフレットに書いてあるので大変わかりやすかったです。

旅の僧たちが、近江の国の粟津あたりで女に出会い、それが巴御前の亡霊だった、というお話です。
帰って主人に筋立てなど話すと、粟津は主人の卒業した中学のある場所で、近くに義仲寺もあるとのこと。

縁のある土地だったのだなあ、としみじみ思いました。

木曾義仲の最期の証言には二説あり、巴御前のものは、義仲が討ち取られたことを潔しとせず、自決したというものだそうで、この幽玄なお能もそちらをとっています。
主人が暮らしたあたりは古戦場だったのだなあと遠く思いを馳せるばかりです。

下のお写真は、お声をかけたら喜んで撮らせてくださった、観世流シテ方の観世喜正先生です。
実は、友人とひそかに推し活をしております。腰の据わった舞いと声が素晴らしいです。
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