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調布女子学生会館便り

調布女子学生会館便り

鳥獣戯画展を見てまいりました!

2021-06-16
鳥獣戯画摸本1
鳥獣戯画摸本2

昨日、お休みをいただき、鳥獣戯画展を友人と観に行ってきました。
コロナ禍になってからそのような文化的な活動からは足が遠のいていましたが、海外を含めたいろいろな美術館などから集めた展示は、もう生きているうちに観られないかも、、(同じような考えの方が多いのでしょう)と、時間制予約で土日はとても取れそうにないので、友人が骨を折って予約してくれたのです。
本物は国宝でもちろん写真撮影禁止ですが、こちらはスピンオフ展示の摸本で、写真も撮れるようでした。スピンオフの展示は人が極端に少なかったのですが、先に観て予習を済ませておいて良かったです。この場面は猿の僧正の法話を聞いているシーン(少し違うかもしれません。ウサギたちも読経しているのかも?)で偶々撮ったものです。
甲乙丙丁と4つの巻物があり、私たちが高山寺鳥獣戯画として親しんでいるものは殆どが甲本のものです。
オリジナルは平安時代に描かれ、活き活きとした筆さばき、結構可愛い動物たちの姿はやはり摸本よりオリジナルのほうが素晴らしかったです。あと、ところどころ切り取られて掛け軸にされていたり、そういうものはいくつかの摸本を見比べて、欠落したところを確かめたようです。それでも、オリジナルにどうしても欠けている部分もありました。
こんなユーモラスなものを、中宮になった徳川の姫が蒔絵箱に入れて持っていたり、確かに今でもこのモチーフは人気があり、皆さんのご家庭にも鳥獣戯画のお茶碗などきっとあることでしょう。昔の漫画のようなものですが、今も昔もきっと人を惹きつけるのでしょうね。
このコロナ禍、緊急事態宣言のあけていない東京ですが、平日でも多くの人出がありました。若い人からご高齢の方まで沢山の人が来ていました。私もその一部なのですが、それも俯瞰してみると鳥獣戯画に群がる鳥獣戯画のようであり、、。
実は、私の息子が見たがっていたので、クリアファイルとトートバッグをお土産に買いました。ショップも大変混んでいました。
私は久しぶりに都心に出ましたので、上野公園の普段よりも少ないとはいえ、人出の多さなどを見たり、上野駅での乗り換えの人の多さを見たりしていると、この平日の状況でよく感染が減っているものだと思わざるを得ません。
授業も出られない学生さんがストレスを溜めるのも仕方ありません。

美術館の人出は大学の構内の学生さんより多いでしょう。感染症は人の移動が無ければ広がりませんが、コロナ禍2年目にして、もう少し教育環境をどうにかできなかったのだろうか?と思ってしまいます。
コロナであたふたとする人間たちも後の世の人から見たら戯画なのでしょうね。











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