本文へ移動

調布女子学生会館便り

調布女子学生会館便り

イフタール

2018-06-11
日本イスラーム文化交流会館
イフタールのお食事
ちびっこ席
昨日、小寒い雨のなかを五反田まで出かけ、「日本イスラーム文化交流会館」のイフタールに参加させていただきました。
いま、イスラム教徒の断食、「ラマダン」中なのはご存知の方が多いと思います。
何回か、代々木上原の東京ジャーミーのイフタールにも参加させていただきましたが、ここ数年予約制になり、予約がとれなかったみたいなのです。みたい、というのは、このような興味深いイベントの手配は友人の秘書がやってくれるからなのです(;'∀')
私は今回初めて、五反田の日本イスラーム文化交流会館へ出かけました。
イフタールというのは、断食あけの食事のことで、モスクや一般家庭でもふるまうものだそうで、イスラム教徒でない人にもごちそうしてくださる、という有難いお食事なのです。
写真の料理が昨日のイフタールの料理。胃に優しく塩気の少ない、だけどスパイシーな料理です。スープはお粥のような感じ。皆さん、断食をされているので、デーツなどをまずつまみます。
礼拝をしてからお食事です。東京ジャーミーはモスクですし、テーブル席ですが、ここは部屋にじかに座って談笑しながらお食事する、というごく家庭的な感じでした。
日本人の女性で、イスラム圏の男性と結婚された方が多く、世話役をしているようでした。
男女は全く別の席で食事しますが、男の子は、母親と一緒に食べるようで、男の子席、というのが準備されています。
ラマダン前後はテロ事件が多発する、などとニュースで今年も流れました。
このようなイベントに参加させていただくと、ごく普通のムスリムの人たちの敬虔な姿を見て、いろいろ考えさせられます。
服装に制限があるのってどうなのかな、断食は辛くないのかな、、ハラールを気にしながら食事するのは大変なのじゃ、、等々。
去年伺った、日本人ムスリムの方が、
「守るべきことが決まっているのは、これさえ守ればあとは自由でいいんだ、と却って生き方が楽になった」と仰っていました。
普通の日本人は、自由という名の曖昧さのなかで、絶えず選択という自己葛藤を強いられているようなものですから、その方が楽になった、というのも頷ける話です。
なんとなく、草の根国際交流のような気持ちで毎年でかける「イフタール」ですが、来るものを拒まず、笑顔で迎えてくださる方々、美味しいお食事に、優しさを感じて帰るのでした。
調布女子学生会館には東京外国語大学の方も多く、中東言語の勉強をしている方もいるので、やはり、東京ジャーミーなどには行かれているようですよ。
 
御馳走様でした。心より感謝をこめて。
TOPへ戻る