本文へ移動
ほっとする、安心できる、
アットホームな女子学生専用学生寮です。

館長ひとりごと

2019-03-22
一昨日の夜、夕食後に久々に映画を観にいきました。シアタス調布がすぐそばですので、行く気になれば、いつでも行けるのですが、なかなか行けないのが現実です。クリント・イーストウッド監督主演の「運び屋」です。
これは事実をもとにした映画だそうで、実際、90歳近い老人が大量の麻薬をメキシコからアメリカに運んでいたそうです。
映画の老人アールは一日花のディリリーを退役してから育てていましたが、インターネット通販の競争に勝てずに農場も何もかも差し押さえになってしまいます。家族を蔑ろにして仕事と花で賞を取ることなどに夢中だったアールは家族の元に行っても剣もほろろに追い帰されるのです。犯罪歴も交通違反もなく、全米を花を売って回っていたのでしょう、そんなアールの古ぼけたトラックを見て、麻薬組織は老人に運び屋をさせます。アールは荷物の中身も知らず、法外な報酬に驚き、手が震えます。もう二度とやらないつもりだったけれど孫娘の結婚式の二次会のバーの費用を出してあげたり、古いトラックも買い替えたり、差し押さえられた農場も取り戻し、、退役軍人クラブが潰れそうになり、お金をポンと寄付したりします。(実際の逮捕された老人も小児病院に寄付したりしていたそうです)
しかし、天網恢恢疎にして漏らさず、とうとうアールもお縄ではなく、手錠に繋がれることになります、、、、。
というようなお話でした。イーストウッドというと、ハリウッドセレブというより、往年の大スター、最後の大スターな気がします。
そしてわたくしの父と同じ年なのです。だから、この年代の人の頑固さや、勇敢さ、また、アメリカに未だ残る差別、それもほとんど無意識になっている差別問題など、よくわかる気がします。
過剰な演出もない、淡々と飄々としながらお話は進むのですが、やはり上手い映画、上手い話づくり、上手い演技だと思いました。
離れていった家族の歓心をかおうと、孫の学費を出してあげたりしたけれど、家族の心は帰ってきませんでしたが、アールが命がけで麻薬運びの仕事を放り投げ、病の床の妻のもとへ向かった時、初めて家族が迎え入れてくれました。
大事なものは、お金では買えない、また、大切な愛の時間もそうだ。というのが、一つの大きなテーマだったのだと思います。
 
 
TOPへ戻る